ランナー栄養研究所
ビタミン

ビタミンB摂ってますか?

ビタミンCのサプリを飲んでいます!

そのような方はとても多いのですが、それに比べるとビタミンBを摂っているという方は少ないような気がします。

疲労回復にいいらしいとか、たくさん摂った方がいいとは聞くけれど、何にどのくらい含まれているのか?そんな疑問が解決する記事です。

ビタミンBは、相当大事な栄養素です。

ビタミンBには種類がある

ビタミンBといってもたくさん種類があり、
 

  • ビタミンB1
  • ビタミンB2
  • ビタミンB3(ナイアシン)
  • ビタミンB5(パントテン酸)
  • ビタミンB6
  • ビタミンB12
  • 葉酸
  • ビオチン

これらをまとめてビタミンB群と呼んでいます。

ビタミンBの役割

ビタミンB群の働きは主に、代謝を円滑に進める補酵素(共同因子)として重要な役割があります。

筋肉や脳を含む、体内すべての組織がエネルギーを使います。

細胞が利用できるエネルギーの形をATP(アデノシン三リン酸)といい、これを作り出す材料がビタミンB群です。

・ビタミンB1

補酵素として糖質がエネルギーとして利用されるときに働きます。

・ビタミンB2

糖質、脂質、タンパク質の代謝を助けます。

タンパク質の合成を助け、皮膚や粘膜の機能を維持します。

脂肪をエネルギーに変えます。

・ビタミンB3(ナイアシン)

糖質や脂質がエネルギーとして利用される時の酵素の働きを助けます。

・ビタミンB5(パントテン酸)

エネルギーの産生に関与します。

・ビタミンB6

タンパク質の代謝を助けます。

神経伝達物質の合成に関わります。

・ビタミン12

血液を作る際に必要であり、正常な赤血球を作ります。

葉酸の働きを助け、神経細胞の機能を維持します。

・葉酸

DNAなどの合成を助けます。

正常な赤血球の成長を助けます。

・ビオチン

糖質、タンパク質、脂質の代謝を助けます。

ビタミンB群は、あらゆる種類の酵素の補酵素として相互に作用しているため、単体では効果を発揮しにくく、効果的にエネルギー代謝をするには、複合(コンプレックス)摂取が望ましいのです。

また、ビタミンCが使われる代謝には、ビタミンB群も一緒に必要です。

ですので、ビタミンCとB群は一緒に摂りましょう。
一緒に摂ることでお互いの働きを高めあいます。

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ビタミンBが不足する要因

  1. 食品の精製、加工、保存によってB群の含有量が低下
  2. 消費量の増加 感染症、ストレス、過度のアルコール、加齢、過食など
  3. 特定の薬物摂取によりビタミン吸収、作用が阻害される
  4. 抗生物質の長期服用
びあーのパパ

生活習慣、食生活が乱れていると、ビタミンBが不足しやすいのですね

ビタミンBを充足させる

ビタミンB群は、食品では十分な摂取が困難です。
不足しやすい栄養素ですので、強化して補給しましょう。

日本人のビタミンB1の一日の平均摂取量は、令和元年国民健康・栄養調査によると0.95mgでした。

これでは、全く足りていません。

食事で摂ろうとすると、豚肉のヒレ部分100gで1.32mgですが、健康維持には、最低でも25mg必要であると言われ、そのためにはやはりサプリメントが必要になってきます。

ビタミンB不足は代謝低下

ビタミンB1が不足すると糖質を摂取してもエネルギーに変えることができず、疲労物質がたまり疲れやすくなります。

ビタミンB2が不足すると、口角炎、口唇炎、皮膚炎などになりやすくなります。

また、ビタミンB群不足は代謝の低下以外にも

・精神疾患
・知能低下
・不眠
・肌の衰え

などを引き起こす可能性があります。

まとめ

慢性的な疾患や疲労回復にかかせないビタミンB群。

ランナーにとっては、走り切るために糖質・脂質を摂取しても、ビタミンB群が足りなければ、それをエネルギーに変えることができません。

必要性を理解して、食事、サプリメントから摂取していきましょう。

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びあーのパパ
陸上競技歴25年以上の経験と分子栄養学に基づいた知識を発信しています。 フルマラソンPB 2時間39分 分子栄養学インストラクター アスリート栄養食インストラクター